音の鳴る絵が作れるアプリ「paintone(ペイントーン)」ついにリリース!
先日のHiBiSビジネス交流会のゲストスピーカーとしてお迎えしました株式会社しくみデザインの中村俊介様から、新paintoneのリリースのご案内を頂きました!ご講演の中でもデモをして頂きましたが、とてもユニークなアプリですので、是非皆様もお試しください(^o^)
■□ どうしてpaintoneを開発したのか □■
発端は、4年ほど前にさかのぼります。
iPadが出たときに、こういうデバイスができたのなら、デジタルにしかできない、絵と音を同列に扱えるアプリが欲しいと強く思いました。でも、いくら探しても見当たらなかったんです。
そこで、まずは自分が子供の時にこんなモノがあったらなぁという思いをとにかく形にしてみました。それが、絵を描いて音を付けて画面に配置してタッチしてならす、というpaintoneの原型です。
はじめはデザインも洗練されておらず、とにかく最小限の機能だけ実装しました。そしてすぐにはAppStoreには出さず、子ども達を集めてワークショップを実施したのです。
すると、私が思っていた以上に、子ども達の反応がすばらしかった。
あっという間に概念を理解し、使いこなし、大人の想像を超える作品を生み出してくれました。
何度もワークショップと改良を繰り返して(二度ほどゼロから作り直して)、ようやく、これは、新しい「しくみ」になるんじゃないか、と確信しました。
そこから本格的にデザイナーに参加してもらい、2012年、iPad専用のアプリとして旧「paintone」をローンチしました。
マネタイズなんて全く考えず、ただただ「音と絵を同時に扱う」という概念がどれくらい理解してもらえるだろうか、というリサーチがしたくてリリースしたこのpaintoneでしたが、全くプロモーションもしなかったにも関わらず世界中でダウンロードされ、「キッズデザイン賞」や「福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞」など高い評価を受けました。
そして、音楽教育や語学教材、ボイスエイドなど、我々が思いもしなかった様々な使い方をしてくれていることを知りました。
そんな時に、娘が生まれました。
すると、自分が使いたかったものから、自分の子供に使わせたいものが欲しくなりました。単なる親バカで個人的な話ですね。
デジタルネイティブ世代(生まれた時からITと親しんでいる世代)にとって、デジタルコンテンツは消費するだけのものではなく、自ら作ったり提供したりするものになると思います。
そんなデジタルネイティブの世界中の子供達が、大人じゃ思いつかないステキな作品をどんどん作れるような、そんなツールになることを目指して、「paintone」は開発されました。
2歳になった娘は、「ぺいんとーんする!」と言うようになりました。
親としては、単なる消費型のコンテンツで時間を潰すよりも、子供が自らクリエイティブに遊ぶ様子と作品がどんどん溜まっていく様子が、とても嬉しいのです。
開発者としてではなくてユーザーとして、できるだけ多くの人に、この「paintone」を使って欲しいという気持ちでいっぱいです!
ところで、paintoneは子供向けのデザインになっていません。
それは、子供でも使いこなせる、大人向けのツールにしたかったからです。
実際、ライブ演奏に耐えうるような楽器や、VOCAのような医療用のコミュニケーションツールとして利用されるなど、子供に限らず幅広い層で、様々な用途に使われています。
子供の時だけに使うものではなく、子供の頃から大人になってもずっと使い続けられるようなプラットフォームにしていきたいと考えています。
→ アプリのダウンロードはこちら
https://itunes.apple.com/jp/app/id892735286
■□ おわりに □■
やっと、新paintoneのリリースをご案内することができました!
とにかくいいものができたので是非遊んでみてください。
また、アプリ内の「オフィシャル」というところにしくみデザインで用意した渾身のワークがあります。かなり楽しいです。まずは無料版だけでもよいのでぜひ落として遊んでみてください。あ、そういうことか!って思いますよ。
皆さんの作品がたくさん投稿されて、遊べることを楽しみにしています。
株式会社しくみデザイン 代表取締役/シクミスト 中村俊介