一倉先生のコンサルティング

 一倉定(いちくらさだむ)先生のクライアント企業に、たまたま監査でお邪魔しました。私は門下生ではないのですが、コンサル内容は幾分か拝見しています。どこかで見たような経営計画書が品質方針として出てきて、社内風土がどこかの企業とよく似ていると感じたので、直接聞いてみると一倉門下生の経営者でした。
 一倉先生は、事業経営の成否は、社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に情熱的に指導した異色の経営コンサルタントとして知られています。
 空理空論を嫌い、徹底して現場実践主義とお客様第一主義を標榜されており、社長を小学生のように叱りつけ、時には、手にしたチョークを投げつける反面、社長と悩みを共にし、親身になって対応策を練る。まさに「社長の教祖」的存在であったと聞いています。
 経営指導歴35年、あらゆる業種・業態に精通、文字通りわが国における経営コンサルタントの第一人者として、大中小5000余社を指導され、1999年3月に逝去されています。私が起業する前の事ですが、一度お会いしてみたかったですね。。。

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