再春館製薬所のISO
再春館製薬所を訪ねてきました。某審査機関でISO9001とISO14001を認証取得している組織ですが、それとは別の視点で企業訪問をしてきました。
こちらは直接販売をしないでテレマーケティングのみの営業戦略で大きくなった企業です。勿論それまでの過程には色んな問題がありましたが、今現在の姿を報告したいと思います。まず、ISOの観点から品質管理と環境への取り組みについてですが、品質管理については、原料、製造、充填のそれぞれの段階で厳密なチェックを施し、トレーサビリティの為に製品を3年間、使われた原料を5年間のロットで保管しています。さらに、製品を容器に詰める充填工程では、毎日4時間かけて420点にもおよび部品をバラバラに分解、洗浄し、徹底した品質管理を行っていました。環境への取り組みについては、屋根や壁に敷き詰められたソーラーパネルにより太陽光発電や、夜間電力を利用した氷蓄熱システム、水の再利用やゴミのリサイクル、さらにはもったいない運動と徹底しています。紙・ゴミ・電気の環境側面から一歩進んだ取り組みを行っていました。
それ以上に再春館製薬所の取り組みが表されるのが、”認識一致の太鼓”と言われ、何か問題があったとき、太鼓を鳴らしてただちに責任者を集め、顔を合わせて話し合うことでその場の認識を一致する仕組みがあります。そのため、事務所は一つのフロアに集約され、各部門との情報交換が容易になっていました。さらに、よりよいテレマーケティングについて、全社員がいつも認識一致するための方法、効率よく意味のある会議のあり方、お客様の声を活かせる製品つくり、お客様と社員の安全について、テレマーケィングセンターと工場の一体化、ありのままを見ていただく工場とテレマーケティングセンター、お客様をどの様におもてなしするか、社員の仕事の質を高めるシステム、社員の生活をサポートする制度や施設等々、こだわりプロジェクトと題打って改善活動を積極的に推し進めているのです。ここに企業理念や事業方針が伺えた組織でした!