CompTIAについて

先日、取引先の研修機関を訪ねた際に、CompTIAというIT関係の資格制度を教えて頂きました。日本では、経済産業省が推進しているITSSPの制度が有名ですが、よりベンダー寄りで現実的な資格制度みたいです。

■CompTIAとは
世界には数多くのIT資格があり、それぞれ求めているゴールが違います。CompTIA認定資格は、特定の製品に肩入れせず、現在IT業務で求められているものを忠実に問う試験です。
ベンダー資格が「製品」から発想されている資格だとすれば、CompTIAは各IT「業務」から発想されるものであり、現在・将来必要とされている各IT業務の“実務基盤”を問うものです。

■各資格の概要
CompTIA IT Fundamentals : 基本的なITの用語や知識、PCの構造、インストール、セキュリティ対策などについて出題される認定試験。学生やこれからITの業務に就く方、またITを活用して仕事をされる方などにお勧め。
CompTIA A+ : CompTIA A+は、PCやモバイル機器、ノートPCといったハード面、オペレーティングシステムといったソフト面、またプリンターなどの周辺機器に関連した運用・管理、メンテナンスなどのスキルや知識を評価する認定資格。PCクライアントの運用・管理関連業務に12カ月程度経験した際に持つべきスキルを証明できる。
1993年の試験配信開始以来、90万人以上の方が取得。また、世界的に認知される品質規格に準拠しているとし、ISO17024/17011を取得。
CompTIA Network+ : 「ネットワーク技術」に携わる職種において、実務上共通して必須とされる実務能力とされる技術知識、スキル、問題解決能力、技術遂行能力の考え方を証明する認定資格。
世界的に認知される品質規格に準拠しているとし、ISO17024/17011を取得。
CompTIA Security+  : セキュリティインシデントに対応するためのセキュリティ概念、ツール、対応手順に関連する知識やスキルを評価するだけではなく、セキュリティインシデントの発生を予防するため定期的、日常的に実施されるべき運用セキュリティ、セキュリティの脅威や脆弱性についての知識やスキルについても証明する認定資格。
世界的に認知される品質規格に準拠しているとし、ISO17024/17011を取得。
CompTIA Server+ : サーバーのハードウェアやソフトウェアの構築、メンテナンス、仮想化、災害復旧やトラブルシューティング等などサーバー運営上で必要とされる知識やスキルを証明する認定資格。クラウド、仮想化の環境の導入が進む中、今後注目度が高いスキル。
CompTIA Project+  : 小規模から中規模プロジェクトを遂行していく上でのリーダーシップ、マネジメント、コミュニケーションなどについて、12ヶ月のプロジェクトマネジメント経験に相当するスキルを評価できるよう設計されおり、将来的に取り組む大規模プロジェクトへのステップのスキル育成として有効に活用いただくことが可能な認定資格。
CompTIA CDIA+  : ドキュメントイメージング/レコードマネジメントに関連する専門的スキルと知識を評価するワールドワイドの認定資格。24か月以上の経験を持つデジタルコンテンツイメージング担当者の職務要件において必要とされるスキルと知識を評価。
CompTIA CTT+  : 受講者からの信頼の獲得、受講者とのやり取り、講習内容に対する学習意欲の喚起など、効果的な講習を実現するためにインストラクターに必要とされるスキルを証明する認定資格。業界・講義内容に関わらず、全てのインストラクターに必要とされるスキルを網羅している。
CompTIA Linux+
Powered by LPI : Linuxのインストール、システム構築などソフトウェアやハードウェアの両面から、Linux環境の運用する上でバランスのとれた実務能力を証明する認定資格。
CompTIA Cloud+  : クラウドの運用やクラウドサービスの提供など、クラウド環境で業務を実行するITエンジニアが必要とされるスキルとベストプラクティスへの理解を評価する認定資格。少なくとも24~36ヶ月のITネットワーク、ストレージ、データセンターなどでの業務経験を持つエンジニアを対象として開発されている。
CompTIA Mobility+  : トラブルシューティング、セキュリティ、ネットワークインフラなどを含む様々なモバイルデバイスの管理、運用スキルを評価する認定資格。適切なセキュリティ対策を実行し、リスクと脅威を軽減しながらモバイルデバイスやプラットフォームを維持し、またこれらの環境を展開、統合、サポートできるITエンジニアを対象に開発されている。
CompTIA Cloud Essentials : クラウドコンピューティング導入に際して必要となる知識やスキルを評価する認定試験。ビジネスの側面から見たクラウドのメリットや、様々なクラウドサービスの定義、技術的側面での必要となる事項などについて出題される。
CompTIA Advanced Security Practitioner (CASP) : より高度なセキュリティ実務者を対象にしたセキュリティの知識とスキルを証明する認定資格。 IT全般の管理者として10年以上の経験、そのうち5年以上をセキュリティに関連する実務に携わるエンジニアの方を対象として設計。
複雑化するエンタープライズのIT環境をセキュアに維持するため、横断的に対応策、解決策を概念化し、設計、計画、実装をする上で必要な知識とスキルを問う問題が出題される。

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