聖の青春

 普段は映画を見に行く機会は少ないのですが、久し振りに「聖の青春」というタイトルの、将棋に命をかけたノンフィクション映画を見てきました。主人公である村山聖(7段)は幼少期にネフローゼにかかり、病室から唯一将棋を介して外の世界へと繋がり、人生をかけて戦った壮絶なストーリーです。当時は、羽生善治(7冠)が将棋界の一世を風靡しており、史上初の7冠に挑んでいました。その羽生善治に対して、7勝8敗と五分の戦いを仕掛けていたのが、村山聖です。将棋に命を懸けた結果、29歳でこの世を去ることになるのですが、何か一つの事に一生を掛けられることができたって素晴らしいと感じました。
 実は、私も遠い昔、腎臓の病気にかかったことがあり、父親の名前が”聖”だったので、何か引き付けられて映画館に入りました。村山聖を演じた松山ケンイチはこの役の為に、20キロも増量するほど役に打ち込んでおり、きっとそこまで入り込まないと、村山聖の人生は演じきれなかったのではないかと思われます。また、羽生善治は東出昌大が演じていましたが、寝癖さえあればそっくりでしたね(笑)
 余談ですが、人気コミック「3月のライオン」に登場する、主人公の幼馴染にしてライバル棋士・二階堂晴信は、この村山聖がモデルになっているといわれています。体が弱いという部分もおそらく彼をモデルにした結果と思われます。娘がこのアニメを見ていたので、将棋盤を買ってきて、1局やりましょうかね・・・

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