ISO 22000の構築手順の8ステップ 7/8

ネットスクエアが中国支部を担っている日本ISOコンサルティング協会(JICCA)の石井俊彦氏が「ISO 22000の構築手順の8ステップ 7/8」についてまとめています。

ISO 22000の構築手順の8ステップ 7/8

STEP1:基本 キックオフ~食品安全チームの上手な情報管理とは
STEP2:準備 構築の体制づくり~文書・記録を使いこなそう
STEP3:抽出 現状を見直す~フローダイアグラムの記載事項と目的
STEP4:評価 食品ハザードを防ぐために~ハザードの管理はこう考える
STEP5:計画 具体的計画へ~管理基準の根拠と結果を考える
STEP6:実施 適切な運用の為に~ISO 22000を運用する為のマニュアル作り
STEP7:監視 工程図どおりの運用~監視活動をレベルアップさせる
STEP8:更新 システムをよりよく機能~ISO 22000の継続的改善の考え方

STEP7:監視 工程図どおりの運用~監視活動をレベルアップさせる
ISO 22000の監視活動
素晴らしいマニュアルやルールは、作ろうと思えば誰にでも作れます。
けれど、それが守られていなければ何の意味もありません。
しかし、どうやって守るのか。

従業員や責任者に、どうやって守らせるのか。
それを行うのが、ISOでの『監視』の段階です。

決められた温度や重さで製品が作られているかを監視する
>> >>機械によるモニタリング
決められた手順に従って作業が行われているか監視する
>> >>人間によるモニタリング(内部監査)
監視は上記のような方法で行いますが、ただ見ていることが監視ではありません。

機械によるモニタリングの場合は、決められた温度かどうかをチェックするのは機械でも、その結果をどう判断するかを考える
のは人間です。

その判断次第で、『監視』の質が大きく変わり、ISO 22000システムそのものの質も変わります。

◆レベル1の監視 >>
決められた温度、手順通り行われているかどうかを見る

◆レベル2の監視 >>
数値や手順がマニュアルから外れていた場合、適切な処置をとる

◆レベル3の監視 >>
監査の結果を単に「○」「×」で判断するのではなく、「こういう傾向にある」と傾向を見ることで、トラブルが発生する前に処置をとる

◆レベル4の監視 >>
数値や手順がマニュアル通りであった場合も、「現在の数値、手順で『効率的な食品安全対策が行えるか』まで考える

◆レベル5の監視 >>
ひとつの工程、ひとつの部門だけの監査だけで判断するのではなく、社内全体の『食品安全対策』を考える為の監視を行う

最初から5のレベルの監視を行うのは大変です。
少しずつレベルアップさせて、監視活動を行えるよう、真摯にISO 22000に取組んでいただきたいと思います。

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