オフショアからニアショアへ

少し古いデータですが、経済産業省の特定サービス産業実態調査(2010年)から、情報サービス業の調査結果があります。情報サービス業の市場規模としては、事業所数22,554件、売上高188,437億円で、その内広島県は、事業所数414件、売上高1,282億円で、全国比率0.68%ほどの市場規模です。もともと広島県は5%経済と言われていて、首都圏の集中型市場構成は問題とされていたのですが、その中でも情報サービス業はあまりにも酷過ぎる。本社でのIT設備投資が中心であることもありますが、地方での開発より中国を初めとした発展途上国での開発へとシフトした結果とも言えます。
果たしてこの様な経済環境の中で広島で、情報サービス業を展開するメリットはあるのでしょうか!?広島でのソフトハウスは東京での営業窓口を持っている会社が多く、それは首都圏での仕事を受注するためで、そこから中央へのシフトをしていった事例がいくつも見られます。それでも中国へのオフショアが進んでくると、コスト競争力がない国内のソフトハウスは苦戦をしています。そんな中で、地方都市をはじめとしたニアショアと言った傾向が出てきているみたいです。中国へのシステム開発で苦心した顧客が、多少コスト高でも国内の品質の良いソフトハウスを選んできているみたいです。広島から情報サービス業の発展が図れるか、今後ソフトハウスの成功事例が出てくるか、勝負どころです!
丁度来週から、中国の厦門と上海へITサービスマネジメントのアセスメントの仕事に出かけます!国内での仕事を探すだけでなく、ワールドワイドで市場を見つけないと、IT業界の発展は難しそうです。来週からの中国出張で何かヒントを見つけてきたいと思っています!

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