審査機関のスタンス

現在、日本適合性認定協会に登録されているマネジメントシステムの審査機関は50組織に及びます。ISO認証組織数自体は頭打ちになっていて、審査機関による顧客の取り合いになっています。ISOのルールでは認定されている審査機関ならどこで審査を受けても同じ扱いで、審査機関により審査費用および審査のスタンスが変わってきます。勿論必ずしも安価な審査機関が顧客にとってメリットがあるとは限らず、ISOの本質である継続的改善を促す審査が理想です。
審査の過当競争によるデメリットとして審査の質が低下している懸念が出てきています。審査も認証サービスとして実施しているので顧客満足度を測定します。その結果に審査機関があまりにも過敏に反応して顧客のいいなりの監査が行われている傾向があります。勿論審査員のスキルの問題もあるのですが、審査機関のスタンスももっと明確に打ち出さないとISO自体が崩壊しかねません。また顧客も審査員からの指摘を改善の機会として受けとめマネジメントシステムの継続的改善に繋げていく心がけが必要です。不適合は×ではなく改善のヒントなのですから。。。

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