ISOに対する批判
私共は、ISO認証取得のご支援をさせて頂いており、個人的にも審査員としての活動も行っています。そこでよくISOに対する批判を耳にすることがあるのですが、それらは大きく分けて二極化する傾向にあります。
・ISOを取得した結果、余計な作業や文書が増えて困っている
・ISOで行っている事は以前からやっていて、特に意味がない
どちらもネガティブな意見に見えますが、そこには大きな違いがあります。
前者は、ISOの要求事項をマネジメントシステムとして活かしきれていないマイナスの事例であり、文書が増える意味やその手順化の効果が出ていないからだと思われます。
また後者は、もともとPDCAサイクルは品質管理の活動で維持されており、さらにTQCをはじめとした改善活動が展開されている場合に見受けられます。それは、けしてマネジメントシステムに意味がない訳ででなく、あえてISOの要求事項に新たな意義を感じていないだけです。一般的には、データ分析から継続改善に繋がっているプラスな事例です。
プラスな事例の組織にお邪魔するととても勉強になることが多いです。ISOを旨く活用しており、さらに組織に特有の要求事項を組み込んでいます。逆にISOに振り回されている組織も多いですが・・・