ISO監査の活用

ISO9001をはじめとしたマネジメントシステムでは、Plan-Do-Check-ActのPDCAサイクルを維持する事により、継続的改善を実施することが求められます。
つまり、その結果として、品質や環境や情報セキュリティの成熟度レベルを向上させてゆく訳ですが、大半の組織では、Plan-とDoのプロセスは毎年頑張って実施していますが、Checkプロセスが有効に機能している例が少ないですね。
勿論、内部監査においてCheckプロセスを実施している組織が大半なのですが、やっているどうかの適合性評価を中心としており、パフォーマンスが出ているかの有効性評価まで至るには、相当な監査の技量が必要になってきます。
そこで、折角、毎年ISOの外部監査を受けているのですから、その指摘事項を有効に活用して、Actプロセスへと展開されることが期待されます。
ある経営者は、外部監査のオープニングミーティングにおいて、「毎年監査に来られるので、これを改善の機会として、弊社のプロセスに組み込んでいますので、有効な指摘をどんどん出してください!」と要求されていました。
それに対して、不適合事項を出す事を恐れて、監査対策として付け焼刃的な対応を取られる組織も多い気がします。
勿体ないですね!内部監査で有効性評価が出来ていない分、外部監査を活用して継続的改善のヒントを見つけることが有効です。
そのためには、優秀な審査機関をパートナーとして選ぶことも重要ですが、組織として外部監査の位置づけを今一度見直す必要がありますね!

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